「カラダの輪郭を感じに来ている気がする」毎月エサレンマッサージを受けてくださっているクライアントさんの、今日の言葉。
日々、私たちは頭の働きがとても忙しくて、首から下の感覚が薄れてしまいがち。足先から頭まで触れられることで、全身に意識が戻ってくる。その大切さを、この情報過多の中でますます感じています。
一日の情報量が、江戸時代の一年分、平安時代の一生分にもなると、何かで読みました。身体の進化は本当にすごいけれど、それだけ脳は毎日、ものすごい量の情報を処理しているということ。
そんな日々だからこそ、セッションでもクラスでも、情報から少し離れて「自分の身体を感じる時間」としても使ってもらえたら。
今日のクライアントさん、「今日は元気な感じでしたよね?」と笑顔でおっしゃって。私がセッション中に感じていたことと重なっていて、そんなふうに感覚を分かち合えたことも、とても嬉しいものでした。
そしてなぜか思ったのは、「皮膚ってすごいな」ということ。この身体のすべての重さを、一枚の皮で包んでいる。
触れているのは皮膚だけど、いつも身体そのものではない層から触れています。そのうえで、皮膚にダイレクトに触れるからこそ感じられるものがある。それは、オイルマッサージであるエサレンならではの醍醐味だと思います。
皮膚から、今ここにいる自分の存在を思い出すような感覚。そんな体験を、これからも丁寧に届けていけたらと思います。
昨日、「自分は何か“物”として残すことはできない」と話したとき、「体験を残している」と言ってもらい、そうかもしれないなと、ふと思えた日でした。



